2004年 12月 08日
第1回 講評会 |
『one room(出題:isobe)』をテーマとして『S3mae』によるshu-mai第1回の講評会が行なわれた。
講評結果の前にまず。
手探りで始めたこの会なのだが、今日の会にておおまかに方向性を決める。1週間という期間で行なうこの会では建築としての整合性や快適性、作品の精度を追求することには期待しない。またそこを目指す事を第一の目標としない。「一日の生活の中に何時間かあるボーとする時間を利用し、あるテーマについて考える」といった所からスタートしたこの会であるため、その考えた事を表現し人に伝え、そして講評しあうこと、この一連の流れそのものが目的であると考える。この場はアイディアのスタート地点であり、可能性を見つけ出し、発展・進展させる会でありたいと思う。
[isobemakoto]
「one room」を考える。大きな「one room」について考える。
「one room」ができる過程で見えてくるもの。目的空間(諸室)、非目的空間(廊下)との境界が失われていく。大きくすることでこの境界を曖昧にするのではない 。極限まで空間を細くすることで境界を消す。
新たな「one room」が生まれる。それはアリの巣のような細長い「one room」。そこには 今までとは違った距離感、独立性がある。
[fujihirashinichi]
既知のワンルームでは均質な空間を、ソファ・テーブル・キッチンシンク等のインテイア(家具)によってゾーニングがなされる。
ここでは空間をspaceとしてではなく、volumeとして捉えた時、空間の領域はZ軸方向に拡張しワンルームとしての新たな空間が定義されると解釈した上で、各々性格の異なったスラブの存在による領域のつくられ方を提案する。多種多様な性格を持った各々のスラブは住宅においての行動をアフォードする事となり、緩やかに曖昧な領域をつくり出していく。5度の傾斜を持つテラスのスラブは日向で寝転ぶ事を誘発し、70度の傾斜をもつスラブ(もはや壁となる)は人がもたれかかり、寄りかかる事を誘発する。壁や屋根すらをスラブの変容と捉えることにより、小さなオブジェクト(ここでいうスラブ)の集積として建築というマッスをつくり出す手法でもある。
[kanayamakeiko]
ワンルーム.....
(1)家具によってゆるやかに分節されると同時に家具の配置をかえることででしか空間の変化を体験する事ができない。
(2)カベをぬけると部屋が現れてまた更にその部屋のカベをぬけるともうひとつの部屋が現れた。
ここは いったい どこ?
(3)マトリョーシカのように入れ子状にすることで平面に均質な隙間をもたせ、その等間隔の隙間に家具をランダムに配置することでワンルームの中での生活の機能のヒエラルキーをなくす。
(4)そうすることで家具と家具、行為と行為のつなぎ方によって、家具の配置によってではない空間の変化を体験でき1つの箱=ワンルームにして迷宮性を生み出す。
講評結果の前にまず。
手探りで始めたこの会なのだが、今日の会にておおまかに方向性を決める。1週間という期間で行なうこの会では建築としての整合性や快適性、作品の精度を追求することには期待しない。またそこを目指す事を第一の目標としない。「一日の生活の中に何時間かあるボーとする時間を利用し、あるテーマについて考える」といった所からスタートしたこの会であるため、その考えた事を表現し人に伝え、そして講評しあうこと、この一連の流れそのものが目的であると考える。この場はアイディアのスタート地点であり、可能性を見つけ出し、発展・進展させる会でありたいと思う。
[isobemakoto]
「one room」を考える。大きな「one room」について考える。
「one room」ができる過程で見えてくるもの。目的空間(諸室)、非目的空間(廊下)との境界が失われていく。大きくすることでこの境界を曖昧にするのではない 。極限まで空間を細くすることで境界を消す。
新たな「one room」が生まれる。それはアリの巣のような細長い「one room」。そこには 今までとは違った距離感、独立性がある。
[fujihirashinichi]
既知のワンルームでは均質な空間を、ソファ・テーブル・キッチンシンク等のインテイア(家具)によってゾーニングがなされる。
ここでは空間をspaceとしてではなく、volumeとして捉えた時、空間の領域はZ軸方向に拡張しワンルームとしての新たな空間が定義されると解釈した上で、各々性格の異なったスラブの存在による領域のつくられ方を提案する。多種多様な性格を持った各々のスラブは住宅においての行動をアフォードする事となり、緩やかに曖昧な領域をつくり出していく。5度の傾斜を持つテラスのスラブは日向で寝転ぶ事を誘発し、70度の傾斜をもつスラブ(もはや壁となる)は人がもたれかかり、寄りかかる事を誘発する。壁や屋根すらをスラブの変容と捉えることにより、小さなオブジェクト(ここでいうスラブ)の集積として建築というマッスをつくり出す手法でもある。
[kanayamakeiko]
ワンルーム.....
(1)家具によってゆるやかに分節されると同時に家具の配置をかえることででしか空間の変化を体験する事ができない。
(2)カベをぬけると部屋が現れてまた更にその部屋のカベをぬけるともうひとつの部屋が現れた。
ここは いったい どこ?
(3)マトリョーシカのように入れ子状にすることで平面に均質な隙間をもたせ、その等間隔の隙間に家具をランダムに配置することでワンルームの中での生活の機能のヒエラルキーをなくす。
(4)そうすることで家具と家具、行為と行為のつなぎ方によって、家具の配置によってではない空間の変化を体験でき1つの箱=ワンルームにして迷宮性を生み出す。
by studioS3mae
| 2004-12-08 03:22
| 住宅設計-criticism